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第14回 ファランクス・フォーラム を開催しました 2013.07.08

2013年6月26日(水)19:10より第14回 ファランクス・フォーラムを開催しました。

参加したのはファランクス・スタッフ38名、学生さん7名、計45名。また、京都ラボに向けてUstreamによる実況中継と、今回はじめてテレビ会議システムを活用した質疑応答を行いました。

これまでの過去のファランクス・フォーラムはすべて第一線で活躍されている社外の専門家の皆さんを講師に迎えて実施していましたが、今回初めて社内の人間が講師を務める形で実施しました。講師を務めたのは弊社の最高技術責任者、藤田 泰弘CTO(チーフ・テクニカル・オフィサー)。

藤田CTO
藤田 泰弘CTO

テーマは「情報革命」。今回は、いわゆるIT革命ではなく、より根本の「情報」のありようにフォーカスして社会変革の中身を考えていこう、というもの。

社会を動かすリソースとして情報

社会を動かすリソースとして、ヒト、モノ、カネが中心だととらえられていますが、かなりの昔から「情報」がその鍵を握ってきました。なぜなら、情報がないと、それらのリソースを有効活用することが難しいからです。古代の軍隊の戦略や江戸時代のコメ相場にせよ、情報によってヒトやカネが動いていたことは否定出来ない事実です。

そうした情報をいかに伝えるかということが過去に遡っても非常に重要だったわけですが、その情報があることをきっかけに【科学】になりました。情報が【科学】になったことによって、それが計算機、コンピューターと密接に結びつき、通信・処理されることが可能になったのです。 これを藤田CTOは「情報革命」と位置づけています。

情報通信に求められる役割

情報革命を支えている情報通信に求められるのは、どのような役割でしょうか?それは。ある「地点」で選択されたメッセージを、別の「地点」で精確に、あるいは近似的に再現するという役割です。 古くは「音」によるトーキング・ドラム、視覚に訴えるかがり火、文字という記号、そして革命下のフランス(18世紀末 - 19世紀前半)で発達した腕木通信などがこの役割を担ってきたことを藤田CTOは情報通信の歴史を遡って説明しました。  こうした役割を果たしてきた情報通信が、飛躍的に進歩し、現在のコンピューターを中心とした情報ネットワークにたどり着くきっかけを作ったのはいったい誰だったのでしょうか。それは情報理論の父と称されるクロード・シャノン(1916-2001)というアメリカの電気工学者、数学者でした。

クロード・シャノンの功績

シャノンは電気回路で論理演算をすることが出来ることを証明、これにより電気回路としての計算機が誕生し、その高度化したものが私たちが現在日常的に使っているコンピューターという形に結実している。

 またシャノンは情報というものに新しい意味を与えました(情報理論)。シャノンは、情報は不確実性・意外性だと定義したのです。言い換えると、彼は情報の「意味」を気にしてはいけない、意味を捨てなさい、と主張しました。一般に、情報の量を確認する上で記号を数えるという方法がありますが、ある記号が別の記号に比べて通常より多くの意味を伝達することもあり、状況によって同じ記号が伝える情報の量も変わってしまいます。だから、情報量というものを意味を軸に数えることはできない。シャノンが意味を無視すべきだと主張した理由はここにありました。



ひとつの情報・メッセージに対して、一つの解釈の可能性しかないとしたら、情報量は少ないということになる。逆に次に何が来るかわからない、どれだけ多くの情報を引き出せるかがわからない不確実性がある場合にこそ、その情報・メッセージは非常に重要な意味を持つことになると説明しました。

 そして、情報の持つ不確実性を掛け合わせることによって情報の量をはかることをシャノンは提唱しました。たとえば、アルファベットと漢字を比較すると、アルファベットは26文字、漢字は数万字の組み合わせになるので、アルファベットより漢字のほうが次にどんなもの時がくるかはわからない、不確実性は高い、情報量は多い、ということになるのです。

また、既に述べたようにシャノンは電気回路による電子演算が可能ということを証明し、情報通信の基礎理論というものを作り上げた。それによって、シャノンは情報理論の基礎理論を確立しただけでなく、彼こそが情報革命を始めた張本人だと考えていると述べて、藤田CTOは今回のフォーラムを結びました。

集合写真


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